年金の基本

難しい年金システムを解説

遺族年金とは?

遺族年金には、遺族基礎年金と遺族厚生年金の二種類があります。

前者は、もらえるのが18歳未満の子供がいる母子家庭だけです。子供がいないともらうことはできず、年収が850万円以上あってももらえません。今は、男でも子供を抱えていれば、遺族年金をもらうことができます。

後者は、子供がいなくても、もらうことができます。支給額も前者よりも高いです。

支給開始日は、基本的には、被保険者がなくなった翌月からです。手続きをする書類を早めにそろえて提出しないと、支給開始日も遅くなります。

申請しても実際にもらう額は少ないので、子供を保育所に預けて母親は、仕事に行かなければ、小さい子供を抱え暮らしていくには、到底足らない受給額です。

子供を抱えて働く母親を支える制度は何種類もありますが、国が扱うのはこのシステムしかないかもしれません。

夫が死ななければもらえないので、ただ離婚して母子家庭になったのではもらえません。

現代では、夫婦の離婚が三組に一組とも言われ、母子家庭で暮らす子供も増加しています。

母子家庭で貧しい暮らしのために、給食費が払えなかったりするケースもあり、自治体の方でも母子家庭で貧困家庭に助成金を出すなど、妥協策を提案しています。